浜松凧への下書きとロウ引きが完了したら、いよいよ色を塗っていきます。
上西すみたやさんの浜松凧をメインに作られている職人さんのインタビュー記事から、浜松凧は顔料ではなく染料を使って書いているとのことでした。
色を塗るための絵具の準備
染料といわれてもピンとこなかったので、浜松で昔からある画材屋さんの彩画堂さんが思い浮かび連絡してみました。
電話をしてみると、染料は無いけどネオカラーがいいよと丁寧に教えて頂けました。彩画堂さんも浜松凧用にネオカラーを納品しているところもあるようで、これは貴重な情報!
早速お店へ行き、タナーネオカラーから今回必要な色を考えて、青、黄、白、黒、赤の5色を購入しました。
1帖凧に、ネオカラーで色塗り
少しずつ綺麗に色を塗っていき、板屋町の絵柄にジバニャンが乗った凧が完成。
実際にネオカラーを使ってみた感想として、水の量を調整すれば和紙に塗ってもにじみはあまりありませんでした。ネオカラーであれば、ロウ引きを行わなくても綺麗に塗れそうです。
色塗りまで完成したら、反り糸で凧の横骨を後ろに反らせます。ここまでくると、凧っぽくなってきます。
改めて半畳凧と並べて比較すると大きいですね。
ジバニャンのヒゲの部分はロウの色がグレーに近かったので、ロウ引きしただけにしてしまいましたが、後から考えると黒など濃い色で塗ってあげれば凧を揚げたときにも線がくっきりとして良かったかなと。
ここまで来たら、残りの作業として糸目付けのみ。