色付けまで完成した凧に、揚げる為の糸目をつけていきます。凧を綺麗に揚げることができるかは、この糸目付け次第なので大事な工程です。
糸目の付け方は?
浜松凧の糸目には麻糸を使いますが、今回はホームセンター等でも手に入るクレモナの5号を使いました。1mmぐらいの太さの糸です。
1帖凧の糸目は、14本で作ってみました。画像を参考にしてください。赤い丸が親糸となり、青丸は小糸で親糸のサポートをする役目。親糸は少し太めのものを利用しますが今回は1帖凧なのでそこまでは考えずにクレモナ5号で全て作成。
糸目の長さは、凧の4倍ぐらいの長さで1本を5mぐらいで合わせました。最初に親糸3本を凧に縛り、中心をオレンジの丸の位置で合わせて親糸だけを結びます。糸目の位置はタチ、ノシと呼ばれ、本来は風の強さによって変更しますが、標準的な位置で設定。この位置決めで凧が綺麗に上がるかが決まります!
親糸の位置が決まったら、小糸を全てまとめて凧に結び、親糸を張った状態で小糸を合わせていきます。すべての糸目を合わせたところで、まとめて結んで編み込んで終了です。
糸目が絡まないように束ねて、凧を揚げるまでの準備が一通り完了です。
凧と糸目のバランスを確認
風もそれなりに吹いていたので、糸目の設定具合を確認するために隣の公園で少し糸を伸ばしてみることにしました。半畳凧で使っていた尾っぽを付けていざ。
一発目は尾っぽが軽すぎて左右に振られ危うく上下逆さまに落ちそうでしたが、木に引っ掛かり凧を回収。頭から地面に落ちていたら、何日もかけて作った凧が一瞬で壊れるところでした。危なかった。
余っていた尾っぽを継ぎ足して、再挑戦。まだ少し尾っぽが軽いぐらいでしたが、糸目のバランスは問題なさそうなことが確認できたところで終了。